令和5年2月に、令和5年度の雇用保険料率が公表されました。
昨年に引き続き、雇用保険料率が引き上げとなっています。
(出典)厚生労働省『令和5年度雇用保険料率のご案内』
https://www.mhlw.go.jp/content/001050206.pdf
雇用保険とは
雇用保険は、自身の労働による給与を得て生計を立てている労働者が、
離職後の生活の安定や雇用の継続を図るための制度でございます。
雇用保険料は、失業や育児休業、介護休業の給付金だけでなく、
雇用調整助成金など失業の予防、雇用安定事業などの雇用機会を増やすための雇用安定制度や
労働者のスキルアップを支援する能力開発事業にも利用されています。
企業様対応に関しまして
雇用保険料は、毎月の給与時に従業員ごと計算・徴収が必要でございます。
雇用保険料の料率変更のタイミングは
●4月1日以降に最初に到来する締め日により支給される給与より、賃金締日を基準にして変更することになります。
賃金締日が雇用保険料率の改定日の前後いずれにあるかにより、雇用保険料率を変更する時期が決まります。
(例)当月締/当月支払いの場合
締 日:4月20日
支払日:4月30日
→賃金締日が4月1日以降なので、4月30日支払給与より新しい雇用保険料率で計算します。
(例)末日締/翌月支払いの場合
締 日:3月31日
支払日:4月25日
→賃金締日が3月中なので、4月25日の支払給与は従前の雇用保険料率で計算します。そして、5月25日の支払給与より、新しい雇用保険料率で計算します。
正しい雇用保険料率にて従業員様より保険料の徴収を行っていただけますようご準備くださいませ。